先日、NISAの改正案について、
以下のブログで紹介しました。
NISAの改正案が公表 – 【広島の税理士】スエナガのブログ (komachi-kaikei.com)
そろそろつみたてNISAでも挑戦しようと
いう方もいらっしゃると思います。
今回は、その「積み立て投資」について、
面白い記事を見つけましたので、紹介します。
これから、積み立て投資を行う方は、
ぜひ参考にして頂けると幸いです。
積み立てを行う頻度
今回の紹介するのは、
積み立てを行う際に、
「月1回」の積み立てと
「毎日」積み立てについて、
どちらが有利であったかの比較を
日経新聞で紹介されていました。
ご興味のある方は、以下をご覧下さい。
積み立て投資「毎月」と「毎日」 運用成績に大差なし投資信託の積み立て投資では月に1度購入する「毎月積み立て」が定番だ。一方で、インターネット証券を中心に毎日購入する「毎日積www.nikkei.com
こちらの記事では、
積み立てを行う際に、以下の3パターンで買い付けをしたときの
リターンについて比較しています。
・営業日の毎日購入
・毎月、月末の営業日に購入
・毎月、月初の営業日に購入
結果としては、多くのファンドで
「毎月初>毎日>毎月末」という結果になっています。
例えば、「ニッセイ日経225インデックスファンド」であれば
毎日と月末では21.7%ですが、
月初では22.2%と0.5%高くなっています。
次に、毎月積み立ての購入日別リターンは
以下の表のとおりです。
やはりこちらでも、
月初が一番高く、
次は25日頃にもうひと山上昇しています。
こちらのデータでも、
月初が高めになる傾向は認められると考えられます。
多くの方は、給料が入った直後の
25日頃から月末までに購入している方が多いかと思いますが、
月初日の購入も選択できるのであれば
一考の価値はありそうです。
ただし、どの方法をとっても
明らかに月初が有利というレベルではなく、
以下のようなリスクも紹介されています。
ただし、月初優位でないファンドも
投資のリターンが月初で高く、
月末が低いのは「基準価格」が
月末より月初の方が安くなっているので、
リターンも高くなっていると考えられます。
この傾向を意識して、多くの投資家が
月初購入を選択し始めると
当然、月初の基準価格が上昇し、
購入単価も上昇することになり、
月初のリターンが少なくなってしまうという
事態が想定されてしまいます。
中には、月初よりも月の下旬に購入する方が
有利なファンドも存在しています。
やはり、必ず高くなるというものはなく
ファンドによって異なるということは
意識をしておく必要がありそうです。
積み立て投資(私の場合)
では、私の場合ですが、
「毎日」購入を行っています。
インターネット証券では、
毎日購入を選択できる証券会社も多く、
私は毎日購入を選択しています。
なぜ毎日購入を選択しているかですが、
先程も紹介したように
基準価格は日々変動しています。
高い日もあれば、
低い日もあります。
その場合に、月の決められた日に
購入日を指定していると
その購入日がたまたま高い日だった場合や
低い日だった場合が想定されます。
毎月、低い日ばかりに当たれば
こんな幸運はありませんが、
高い日ばかりに遭遇してしまうと
購入単価が高くなってしまします。
このリスクを少なくするために
「ドルコスト平均法」を活用することで
回避しようとしています。
では、ドルコスト平均法とは・・・
上記の例では、
同じ6万円の購入でも、
買い付ける時点が異なると
購入単価も違う事が紹介されています。
・Aの買い付け単価:8,000円
・Bの買い付け単価:10,000円
・毎月の買い付け単価:8,780円
一番低いのは、
基準価格が下がっていた「A」となります。
いつもこの「A」に巡り合うには、
かなりの相場感が必要になり
なかなか仕事をしながら行うことは難しいです。
次に、毎月の買い付けでは、
毎月「1万円」購入することが一定で
基準価格が低い時は多めに買い
逆に高い時は少なく買う
ということになります。
そうすると、低い時に多く買ったことが
時間の経過とともに効果を発揮し
平均の購入単価が低くなるという手法です。
上記の例では、
毎月買う事で価格変動リスクを平準化していますが、
毎日購入であれば
その月の中での価格変動リスクをさらに分散させられる
だろうという効果を狙ったものとなります。
仕事をしている場合、
基準価格を常にモニタリングすることは
困難かと思いますので、
毎日購入は、有効かと思います。
積み立て投資の気を付けること
先で紹介した
「ドルコスト平均法」ですが、
短期では効果を発揮しません。
よって、3ヶ月後に必要となるので
ドルコスト平均法を活用して
運用しようとしても
リターンは天文学的数字に近いほど
期待はできないかと思います。
10年などの長期スパンで考えましょう。
よって、毎朝新聞を見て
「あがった」、「さがった」と
一喜一憂することなく、
気長に育つのを待ちましょう。
(逆に、下がった時の方がチャンスですが)
まとめ
今回は、積み立て投資について
購入する日について紹介しました。
これから、貯蓄から投資への
流れは大きくなっていくことが予想されます。
近い将来に必要となる資金は
投資には向きませんが、
なくてもなんとかなる金額は、
積み立て投資で少しづつ育てていきましょう。