1年の半分時点での振り返り

会計の情報

2022年も後半戦に入って、ほぼ1ヶ月経過しました。
ぜひ、ここでやって頂きたいのが
2022年の前半戦の確認です。

事業を行っていく上で
今現在、順調なのかそうではないのか
は非常に重要です。

今日は、その中間での振り返りについて
ご紹介します。

まずは、実績の集計

まずは、2022年の実績値を集計することが最初です。

会計ソフトを導入していれば
残高試算表は自動で集計されるものが
ほとんどですので、改めて一から集計する
ことはありませんが、
エクセルや手書きの帳簿を作成している場合は、
集計する作業が必要となります。

画像
国税庁の手引きより

手書きで集計した場合に
よくあることですが、
借方と貸方が不一致になることです。

こちらについて、
同上の手引きでも紹介していますので
掲載致します。

画像

①については、
試算表そのものの「合計を計算ミス」
していることが考えられます。
再度、電卓で計算してみましょう。

②~④までは、「仕訳帳や元帳からの記入ミス」や
「転記もれ」・「二重計上」などが考えられます。

試算表を作成する場合は、
試算表のみならず、仕訳帳・元帳など
何度も金額の書き写しをする際に
どこか一箇所でもミスをしてしまうと
不一致になってしまいます。

このようなミスをなくすのは、
仕訳帳への記入の段階から
誤りがないかチェックする
ぐらいしか対処する方法がないのが実情です。

https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tebiki/2020/pdf/046.pdf


目標値との比較

試算表の集計が終われば、次は「目標値」との比較をしましょう。

目標値とは、2022年が始まる前に
予算や計画値を作成し、
2022年の目指すべき数値を作成しているかと思います。

もし、作成されていなければ
極力作成するようにしましょう。

キッチリと精緻でなくとも
大まかに事業を行う上で
目標となる売上や利益を設定し、
目標となる数値を持っておくことは
企業活動を行う上で
非常に重要かと思います。

なお、決まった様式はありませんが、
基本は試算表がベースとなり
細かな金額を積み上げていくことになるかと思います。

売上や仕入れ、人件費などは
売上見込みから推定し
人件費は、昇給や賞与などを見込んで
計上していきますが、
一般管理費などは、前年をベースに
作成するようになるかと思います。

確認すること

確認することは、以下のような項目です。

1. 目標に比べて増収増益となっているか
2. 目標値と大きく変動している科目を調査

目標値と実績値を比較する際には、
まずは想定していた収入や利益に
どの程度相違しているか確認しましょう。

増加にしろ減少にしろ、何か要因があるかと思います。
その要因についても、一時的なものか
年の後半で挽回できるものなのか
把握するようにしましょう。

仮に売上げが減少していた場合に
「単に上期に見込んだ売上げが下期にずれた」のと
「見込んだ売上げがとれなかった」のでは、
同じ減少でも、意味合いは多きく変わり
対処する方法も変わるかと思います。

目標値と大きく差異が出る勘定科目についても
要因を調査しましょう。


前年同期との比較

目標値と比較した後は、
前年の同期と比較をしてみましょう。

特に季節的に売上や利益が変動する場合は
非常に参考になる比較かと思います。

確認することは、
目標値と比較する方法と変わりありませんが、
前年同期比で大きく変動している
勘定科目は確認するようにしましょう。


年末までの着地点予想

ここまで確認をした後は、
1年終わった時の予想も立ててみましょう。

業種によっては、上期と下期で
売上が全く異なる業種もあるでしょう。

そのような季節的要因等も盛り込みながら
年末時点での業績を予測します。

そうすることで、
おのずと下期に何をするといいかが
見えてくるかと思います。


現金預金の増減

最後に、半年間の営業活動によって
現金預金が増加しているのか否かを確認しましょう。

利益が出ているのに、お金が減っていたり
逆に利益は出ていないけど、お金が増えていたりと
様々なケースが考えられると思います。

その増減の要因を把握しましょう。

きっちり細かく円単位まで
把握する必要はありませんが、
大まかな傾向だけはつかんでおきましょう。

特に、売掛金の滞留などは
時間が経過するほど、
回収は困難な状況へと進んでいきますので
大まかな要因だけはつかんでおきましょう。


まとめ

今回は、1年の半分を過ぎた時点での
実績の把握について、紹介しました。

この実績把握は、
半年だけでなく、3ヶ月ごとなど
キリのいい単位で行えばよいかと思います。

区切る単位を短く設定すると
現状把握を素早く行え、
1年の業績予測の精度も上がるかと思います。

慣れてきたら、
期間を短くして把握することを
お勧めします。

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