フリーランスの経費の集計
前回のフリーランスの経理について、
売上計上をご紹介しましたが、
今回は経費計上編です。
前回のブログは以下になりますので、
ご覧ください。
https://www.komachi-kaikei.com/%e4%bc%9a%e8%a8%88%e6%83%85%e5%a0%b1/%e3%83%95%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%82%b9%e3%81%ae%e7%b5%8c%e7%90%86%ef%bc%88%e5%a3%b2%e4%b8%8a%e8%a8%88%e4%b8%8a%ef%bc%89/
フリーランスの方が申告する事業所得ですが、
こちらの決算書で集計します。
※白色申告の方は、収支内訳書を使用してください。
必要経費は、「2」~「6」と「8」~「31」の欄に記載し
主な科目は、既に印字されていますので、
該当の科目欄に記載します。
フリーランスでたな卸しが必要な場合
「2」~「6」欄で、売上原価を計算するようになっています。
ここで大事なのが、
物を仕入れて売ったり、物を作って売った場合に、
12月31日時点で売れていない商品や製品は、
棚卸しをしなければなりません。
売上原価の計算は以下の算式により計算します。
年初(1月1日)の棚卸高 + 年間の仕入高 - 年末(12月31日)の棚卸高
1月1日に持っていた商品と今年買った商品から
12月31日に持っていた商品を引いて計算することになります。
よって、12月31日にどの商品をどれだけ持っていたかを
明らかにする必要があります。
実際には、棚卸表という表を作成し、
保存しておく必要があります。
では、その棚卸しはいつ行うかという事ですが、
12月31日にしなければなりません。
ただし、12月31日が多忙により棚卸しができない場合は、
前後する日で行っても問題ありません。
その場合は、12月31日と棚卸日の間の
売上げや仕入れから12月31日の棚卸高を計算し
計算方法も明らかにしておく必要があります。
フリーランスの必要経費の分類
必要経費科目の主な分類は、以下の通りです。
必要経費に算入できる費用は、次の2つに限ります。
- 収入を得る業務に必要となるもの
- 家事・生活に関しないもの
この2つのうち、いずれかに該当しなければ
必要経費には算入できません。
例え、領収書があっても
必要経費になりませんので、注意が必要です。
家事に係る費用や所得税などの税金は
間違いやすいので、注意しましょう。
こちらの国税庁サイトでも紹介されておりますので、
参照して下さい。
No.2210 やさしい必要経費の知識|国税庁 (nta.go.jp)
経費をまだ支払っていない場合
まだ支払っていなくても
その年の経費であれば
算入ができますので、
忘れずに算入しましょう。
その逆もあり、
すでに支払っていても
翌年分の経費であれば、
その年の必要経費にはありません。
この、未払いや前払いも
間違いやすいので
注意しましょう。
まとめ
棚卸しの手続きや
未払い・前払いの計上は
年に一度しか処理をしない
慣れない取引ですので、
忘れず処理を行いましょう。