今回ご紹介する事業承継の事例は、後継者人事で一見失敗に見える事も、臨機応変な素早い対応で、より会社の組織を強固にした成功事例の紹介です。
事業承継に踏み切れない社長さん、必見の内容です📖
事例の会社の主な概要
それでは、今回の事例F社の主な概要のご紹介です。
会社の概況
F社は、業歴約30年で業績は安定。
F社の初代社長fが創業し、機械設備工事を手掛け、地元を中心に丁寧な対応が評価され、安定的な利益を計上している。
会社名:F株式会社
業種:機械設備工事業
事業承継:後継者は、親族外の社員を抜擢
事業承継の内容
それでは、F社の事業承継の内容をご紹介します。
f社長は、早めの承継を実施
初代f社社長は、自分が元気で経営を教えられる間に承継したいと考え、50代のうちに事業を社員gへ承継し、自身は代表取締役会長へ就任。
社員gは、社長就任当初35歳と若かったが、現場での経験も長く信頼も厚かったことから、社員の中で誰も異論を言う者もおらず、問題なく承継が実施された。
2代目gが感じた違和感
そんなF社ですが、事業も無事承継されましたが、2代目社長gが違和感を抱き始めます。
元々、話すことが苦手だったgは、経営者として働くうちに、次第に「自分には向いていない」と感じ始め、徐々に自信を失っていきます。
1年程、経営者として働いた後、初代社長fへ相談をします。
そこでfは、2代目社長gへ後任人事を託します。
gは、実の弟g’を指名
そこでgは、一緒に働くg’を3代目社長に指名。
指名理由は、
・営業経験も豊富で、取引先の評価も良い
・経営にも興味がある
事が決め手となりました。
一方のg’も、兄が困っているならと快く承諾。
兄であるgを取締役として現場責任者とし、兄弟が協力して経営する事を選択する。
今回のポイント
それでは、短期間で2度の事業承継を実施したF社のポイントを見ていきます。
早い決断が功を奏した
まずは、2代目社長のgですが、引き受けたからには、長い間、辛抱して経営する事だと思いがちですが、会社の将来の為には、自分が退いた方がいいと考え、初代社長fに相談した事です。
結果的に、このg社長の判断と後継者の指名が功を奏し、gとg’の強固な関係を築くことができ、合わせてgは得意な現場での技術承継に力を発揮する事が出来るようになりました。
このように、適材適所に人員を配置する事は、中小企業にとっては限られた人的リソースを最大限に活用するには重要です。
また、後継者人事も、毎回100点満点💯を目指すことは、難しいもので、振り出しに戻る事も珍しい事ではありません。
むしろ、振り出しに戻っても、充分軌道修正できる時間があるか否かが重要なのです。
3代目g’もプレッシャーを感じずに、経営できた
初代社長のfが早めに承継に着手したことで、g’は初代社長のf会長と2代目社長のg取締役が側におり、何かあってもバックアップしてもらえる体制にあることから、過度にプレッシャーを感じることなく経営に専念できています。
このように、バックアップ体制が整っている事は、後継者にとっては非常に大きな力であり、ありがたい存在となります。
ここでも、f会長が早めに承継に取り組んだ事がプラスに働き、新たな後継者を発掘することができました。
まとめ
事業承継において、後継者が経営者としての適性があるかないかは、「やってみなければわからない」部分が大きいです。
そして、後継者選定では、失敗もあり得ます。
その為には、振り出しに戻った時に充分リカバリーできる時間が必要になるので、早めの準備が必要になるのです。
承継に踏み切れない経営者の方、次世代のために、早めの準備を考えてみられませんか?
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