今回ご紹介するのは、消費税の納税資金についてお話します。
なぜ、こんな話をするのか?
と思われる方も多いかと思いますが、それには理由があるからです。
経営者の方、必見の内容です📖
社長に質問します
今期の消費税の納税資金は、いつ・いくら必要かご存じですか?
消費税の納税資金に悩む経営者が多い
先程の質問は、消費税の納税資金に悩む経営者が非常に多いので、お聞きしました。
「ウソッ!!」
って思う方も多いかと思いますが、ホントの話です。
ホントに納税資金対策が手付かずの経営者が多いです!!
では、なぜそんな状況になったのでしょうか?
それには二つの理由があると考えられます。
消費税は利益が出ていなくても課税される構造
消費税は、課税の構造上、利益が出ていなくても納税が必要になるケースがあります。
法人税や所得税は、儲かっている金額に対して税金がかかります。
でも、消費税は、課税売上げが発生していれば、税金がかかります。
ここが法人税や所得税とは大きく異なる点です。
なので、皆さんの事業(物を売る、サービス提供する)で得た代金に上乗せされている消費税は、もらった訳ではありません!!
大事なのでもう一回言います
「もらった訳ではありません!!」
消費税の構造上、本来は
・消費者が店頭で負担した消費税
を
・預かっている
だけです。
指導してくれる人が身近にいない
上記のように、消費税は「預かっている」状態です。
よって、いずれ来るべき日に納税する必要があります。
これにより、
・いつ
・いくら
の納税が必要か、自ら把握するか、教えてくれる人が必要です。
しかし、そのような状態を教えてくれる人がなかなかいないのが現状です。
多くの方は、指導役を税理士に期待するのでしょうが、残念ながら格安の顧問料の範囲では、期待薄かと思います。
そこまでのサポートが必要なら、それに見合う報酬を払わなければ、サービス提供は難しいと考えた方がいいです。
今すぐできる解決策
今すぐにでもできる解決策をお伝えします。
納税は、決算から2ヶ月後
納税時期は、決算日から2ヶ月後です。
例えば、3月決算なら5月が納税期限です。
この日に、1年分の納税が必要です。
ただし、一つ例外があります。
予定納税(あらかじめ早めに納税)のある会社は、3月決算の場合、11月に前年の半額を納税する必要がある為、資金が必要な時期が早くなります。
いくら必要かは、前期の消費税申告書から把握する
いくら必要なのかは、前期の申告書から把握できます。

上の申告書の赤枠内を合計すれば、ある程度の目安になります。
ただし、劇的に売上が増えたりする場合は、変動しますのでご注意下さい。
12分割で積み立て
上記で判明した金額を、
・12分割し
・積み立て専用口座に振り替え
を行うようにしましょう!!
この積み立て専用口座にお金を振替し、使わないことが重要です。
なので、できる限り専用口座に振り替えをした方がいいです。
振替後は、「なかったもの」として考えましょう!!
まとめ
今回は、消費税の納税資金について、紹介しました。
消費税は「もらったわけではない」ことを念頭に、無理のない資金計画を行いましょう。
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