e-Taxの利用状況と消費税申告

消費税

令和4年分の所得税確定申告について、
確定申告の状況が国税庁より
報道発表されました。

最新のe-Taxの利用状況を
最新のデータから考えてみます。

https://www.nta.go.jp/information/release/pdf/0023005-053.pdf

e-Taxは65.1%

では、令和4年分のe-Taxの利用状況ですが、
全体の人数2,295万人に対し
e-Taxの利用者は1,494万人
65.1%になります。

平成30年当時が1,021万人から比べると
473万人の増加となっています。
率にして、約20%の増加です。

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これは、マイナンバーカードが普及し、
スマホ申告も便利になったことから
利用者が増えたことが
大きく影響していると考えられます。

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今後もこの傾向は続くことが想定され
書面での申告は、徐々に減っていくと考えられます。

そのことからも、現状書面で申告をしている方は、
e-Taxの申告ができない理由を分析し、
早めに電子申告に移行することをお勧めします。

これだけe-Taxの利用が普及すると
確定申告の電子申告が義務化される日
近い将来訪れても、
全く不思議はありません。

消費税の申告状況

では、次はe-Taxから少し離れて
所得税の確定申告と
消費税の確定申告について
考えてみます。

令和4年の所得税の確定申告のうち、
「事業所得」は379万人です。

一方、消費税の申告をしている人数が
105万人となっています。

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おそらく消費税を申告する人の
ほとんどは事業所得であろうと考えた場合、
事業所得者のうち、消費税の申告をしている
人の割合は、27.8%と考えられます。

裏を返せば、72.2%(273万人)の人は、
課税売上高が1,000万円以下の
いわゆる免税事業者の可能性が高いです。

このデータから読み解くと
免税事業者であると考えられる
273万人のうち、
インボイス導入後に課税事業者になる人は
相当数いる
と考えられます。

このことから、令和5年分の
確定申告は消費税の確定申告を
初めてする方がかなりの数になると予測されます。

早めに対応すべきこと

では、この状況から考えたときに
令和5年分の確定申告において
予想される事項を考えてみます。

① 消費税の申告書作成が難しい場合は、専門家に早めに頼む
② 日々の仕訳について、消費税の課税区分を把握する
③ 確定申告時期の税務署窓口は、より混雑するかも



まず一つ目は、専門家が必要な際は、
早めに依頼することです。

所得税の確定申告は
自身で行う人は多いですが、
消費税の申告をする人は少ない印象です。

時間を掛ければできないことはないですが、
かなり至難の業になると思います。

ぎりぎりになると
専門家に受けてもらえないことも
考えられますので、早めに準備しましょう。




次に、日々の記帳です。

この記帳は、確実に難しくなります。
1件1件の仕訳に対し、
今までは考えなくてよかった
「消費税区分」が必要になります。

基本的には、
「課税取引」
「非課税取引」
「付加税取引」
の3つに分けることになりますが、
この3区分を間違わずに
区分経理しなければなりません。



最後に、確定申告時期の相談窓口です。

現状でも、相談窓口は長蛇の列という
事が多いですが、
令和5年分の確定申告時期は、
もっと多い可能性があります。

そして、時間も今までより
長くかかると考えられますので、
予約枠を確保することに苦労すると考えられます。

今回初めて消費税の申告をする方については、
早めに専門家に相談し、
日々の経理処理のレクチャーを受けることを
お勧めします。



幸い、まだ令和5年分の確定申告までは
時間はありますので、今のうちから
準備することがいいです。

その際、来年の3月の確定申告も
受けてもらえるかどうかの
確認も忘れずしておきましょう。

まとめ

今回は、所得税の確定申告の
e-Taxの利用状況と
消費税の申告について紹介しました。

特に、来年想定される
インボイス導入による
初めての消費税申告については、
人員不足が懸念されます。

ご自身の消費税課税事業者にするか否か
課税事業者になる際の申告までの処理方法
早めに決めておきましょう。

申告期限は、延長されることはないと考え、
無駄な延滞等が発生しないように
早めの対策が重要です。


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